ようこそ多色汚物ドラフトの世界へ!
ドラフトが大好きなmtgプレイヤー諸君はこんな経験はないだろうか?
君は赤緑の2色でドラフトをピックしている。
上手からの流れも良く、流れ的に上手は白黒をやっているように感じる。
2パック目の逆順でも赤緑はよく流れてきたので、後は3パック目で細かいマナカーブを埋めるカードとサイド用のカードを取ればデッキは概ね完成と言えるだろう。
そして開けた3パック目から登場する、自分が使っていないカラーの多色神話レア!
単色や一色でも被っていたならまだタッチをしたかもしれない。
だが出てしまったのは関係のない色のボムレアだ。
苦々しい顔をしながらそこそこの強さのアンコモンを取るだろう。
しっかり卓の流れを読んだピックをしたからこそ、上手との競合もなかった。
赤緑のカードを絞る事で、下手にシグナルを送ったからこそ、住み分けが出来たのだ。
このドラフトは正解のドラフトであるのだ。
そして君は無事に3-0や2-1の成績を収め、順位取りでそこそこの値段のレアを持ち帰ることが出来た。
だがしかし。
君が開封したパックから君を見つめるものがいたはずだ。
真面目な訪問者、ソリンが、龍王コラガンが、爪の群れのウルリッチが、地底王国のリッチが、墓場波、ムルドローサが、蝗の神が。
彼らが君を見ている。
まぁそれが構築で使えるカードなら良いだろう。
だがリミテッドで暴れ散らかすカードではあるが、構築では見向きもされないカードならどうだろう。
君はもう一生そのカードをプレイする事はないのかもしれない。
順位取りで1-2あたりの人が持ち帰り、ストレージにブチ込まれるか、買取カウンターに二束三文で投げられるのが妥当だろう。
どれだけmtgをやっていても、やはりパックを開けた瞬間、そしてレアを見る瞬間はワクワクするはずだ。
君がパックからこの世に産み落とした我が子が、一度たりとも使うこともないまま終わる。
そんな事は寂しいとは思わないかい?
それを悲しいと思う人には私の好きなピック方法を紹介しよう。
多色汚物だ!
参考デッキ
上手から流れてくるレアを片っ端から回収し、デッキに入れるのだ!
圧倒的なレアパワーで相手をぶちのめしてやれ!
キューブドラフトには土地と印鑑等のマナファクトを早い順手で大量に拾い、余りやすい多色カードや空いている色のカードを安い順手で拾うピックの仕方がある。
キューブはカードパワーが高いので、出せさえすればどのフィニッシャーでも勝てるため成立する方法である。
だが普通のドラフトではランパンやマナフィルターは点数が低く、残りやすいのは言うまでもないだろう。
つまり単純に言ってしまえばキューブの多色と逆の優先度でピックすればいいのだ。
簡単なピックの指針としては、まずは強いレアをピック。そして除去と戦線を支えるカード。
そして安い手で土地とマナベースを補強するカード、最後にマナカーブを埋めれば完成だ。
こういうカードを安く拾う
もちろんパックによって成立する環境、しない環境はある。
例えばタルキールやラヴニカのようにコモン枠に多色地形が入っているパックは5色すらも余裕だ。
mm2のように5色が組めるようにデザインされているパックもある。
アモンケットやm19、オリジンのように攻めに行くデッキが隆盛しているパックだと、まともにカードをプレイする前にボコボコにされて終わりだろう。
緑含む2色ベースにダブルタッチのような形で組むのが比較的簡単なので、そこから始める事をオススメする。
5色目に除去やPWだけタッチするなんてことも手軽で良い。
普段使えないような変なレアが出たら、それをベースに組むのもいいだろう。
安定して勝てるピックではないが、組んでいる時、プレイしている時の楽しさは格別だ!
それでは良いドラフトライフを!